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便秘・腹部膨満感

お腹の張り・膨満感でお困りの方へ

膨満感とはお腹が張ってつらい状態のことで、食べ物とともに飲み込んでしまう空気の量が多い時に起こりやすいです。また、便秘の際にも膨満感を感じやすいなど、よくある症状ですが、重篤な疾患が隠れていることもあり、その場合は速やかな治療が必要です。特にお腹が張って苦しいだけでなく、呼吸苦やお腹にひどい痛みもある場合は、早急にご相談ください。腹部膨満感の他に、食欲不振や何度も発症する腹痛、尿量減少、むくみなどお悩みの症状がある際も速やかな受診をお勧めします。食後や睡眠中の腹部膨満感や、ガスやげっぷが多い、ガスが溜まっている、便秘などの方は、当院までご相談ください。

便秘とは

十分な量の便を気持ちよく出せていない状態が便秘です。通常、3日以上便が出ていなければ便秘と呼びます。便秘は日常的なこととして市販のお薬で対応している方が多いでしょうが、近年の研究結果から長期間便秘に悩まされている方や、快適に生活を送れていない方は、力を入れて便をする時に血圧が上がり、心血管疾患の発症や生命予後に関わっていることが判明してきました。要するに、便秘によって寿命が縮められる可能性があります。長期間の便秘にお悩みの方でも、病院を受診して治療を受けることで、症状を和らげられます。背後に他の疾患が隠れていることもありますので、一度当院へご相談ください。

便秘と膨満感

便秘は腸内に便が滞留している状態のため、お腹の痛みや張りを感じやすくなります。また、隠れた疾患によって便秘を引き起こしていることもあるので、長期間便秘でお悩みの方は消化器内科へのご相談をお勧めします。便秘の原因を特定し治療していきましょう。

こんな便秘には注意!

下記の症状に該当する場合は、深刻な疾患が潜んでいることもありますので、病院で医師の診察を受けましょう。

  • 排便するのに下剤が必要
  • 吹き出物やニキビなどの肌荒れ
  • お腹の痛みが続く
  • 残便感がある
  • 便が出にくい
  • 腹部膨満感がある
  • 硬い便が出る
  • 便の色が黒っぽい
  • 血が混ざった便が出る

など

便秘の原因

便秘の原因は以下の通りです。

  • お薬の副作用
  • ストレス
  • 運動不足・食生活の乱れなどの不規則な生活習慣
  • 腸の働きの低下
  • 肛門・腸・胃などの病気

便秘には多様な原因があり、いくつかの原因が重なって発症することも多々あります。中には、大腸がんなどの深刻な病気が潜んでいるケースもあるため、体の調子が悪い場合は病院を受診して、しっかり治療を受けましょう。

便秘の種類

便秘は「器質性便秘」と「機能性便秘」の2つに分類されます。以下でそれぞれご説明します。

機能性便秘

便ができて出てくるまでの過程のどこかに異常が見られます。主な原因は大腸の便を肛門に送る運動機能(蠕動運動)の低下です。便が腸内に長く滞留することで便から水分がなくなり、便が硬くなってしまいます。運動不足やストレス、食生活など自律神経のバランスが崩れることで発症すると考えられています。

器質性便秘

大腸の病気により、便が小腸や大腸などの腸管を通りにくくなり便秘となります。主に、先天的な腸の変形や閉塞が原因で起こります。器質性便秘の場合、治療を受けることで症状の改善が見込まれます。医師の診察を受けて治療を開始しましょう。

 

便秘に関連する疾患

便秘に関わりのある疾患は以下の通りです。

大腸がん

大腸粘膜にできる悪性腫瘍で、日本人で命を落とす方が最も多いがんの一種です。便に血が混じる、便が細くなる、便秘傾向の方は、速やかに病院を受診しましょう。

潰瘍性大腸炎(IBD)

腸の粘膜にびらんや潰瘍が発生し、炎症を起こしている状態です。発症の原因は不明であり、国が定める指定難病です。

潰瘍性大腸炎(IBD)

クローン病

口から肛門までの全ての消化管で、びらんや潰瘍が発生し炎症を起こしている状態です。潰瘍性大腸炎と同じように国が定める指定難病の一つで、原因が解明されておらず、完全に治すことが難しい疾患です。また、若い世代で発症しやすい疾患です。

クローン病

過敏性腸症候群(IBS)

腸の働きが低下することで発症する病気です。
慢性的な下痢や便秘、お腹の調子が悪い、突然お腹が痛くなるなどの症状が現れます。

過敏性腸症候群(IBS)

イレウス(腸閉塞)

腫瘍や腸のねじれ、腸の働きの低下などが原因で口にした飲食物が停滞した状態です。

便を出す際に肛門に強い負荷がかかるため、化膿、痛みや出血を伴う病気です。

便秘の検査方法

便秘は「器質性便秘」と「機能性便秘」の2つに分類されます。それぞれご説明します。

大腸カメラ

大腸カメラの専門病院である当院では、患者様に質の高い大腸カメラ検査を提供できるよう努めています。よく心配される検査時のつらさや痛みに配慮し、鎮静剤を使ってウトウト眠ったような状態の間に検査を行いますので、気付いた頃には検査が終わっていることもあります。

大腸カメラ検査

レントゲン検査

レントゲン検査では、お腹に放射線を当てて腹水や結石の存在、イレウス、腸内ガスの異変などを確認します。妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方の検査はご遠慮頂いておりますのでお気をつけください。

便秘の治療方法

便秘の治療には「薬物療法」と「生活習慣改善」の2つの方法があります。以下で解説します。

生活習慣改善

食生活の見直しなど生活習慣を整えながら、便秘を解消していきます。それぞれの患者様の症状に適した効果的な改善策をご提示いたします。継続可能な治療から取り組んで改善を目指しましょう。

薬物療法

患者様のお困りごとに配慮して、症状に合ったお薬を処方します。腸機能を良い状態にするお薬や便を出すお薬を使って、便秘の解消を目指します。